2月(如月)に入り初の初午の日に先生よりツボツボ紋の話をいただきました。
皆様にもお伝えしたく、こちらにまとめました。
千の利休の孫の三代目玄白宗旦(三千家の元となった方)が京都の伏見稲荷を信仰していたそうです。宗旦は信仰があつかったとのことでしょうか。京都や東京道場などの各のお稽古場にもお稲荷さんが祀ってあります。なのでお稽古前には必ず合掌いたします。
つぼつぼの由来ですが、伏見稲荷の初午(2025年2月6日、旧暦1月9日にて最初の午の日)の日にお土産として売られていた田宝(でんぼ)と呼ばれる素焼きのおもちゃが可愛らしいので千家の替え紋につかったとか。その小ぶりの田宝を手の中でころがすと、「つぼつぼ」と音がしたのでその名前になったとか。また、昔からこの田宝の器に種を入れて持ち帰り土に埋めると豊作になったという縁起もので田宝(でんぼ)が訛ってつぼつぼになったとか。いろいろな説があるようです。
このつぼつぼ紋は三千家の替え紋で茶名をいただくと紋許として着物にこの紋をいれることができます。そして三千家それぞれ組み方が違うんです。違いがわかりますか。
ちなみに千家の家紋は「独楽紋」です。こちらも少しずつちがいます。(笑)
「独楽」は日本では古くから縁起の良いものとされていたそうです。そして、日本の独楽は唐から高麗を渡って伝来したととか。また、一説によると独楽を図案化したものではなく、台に載った高麗の天目茶碗とかいう説もあるらしく、高麗天目は略して「こま」になったとかいう説もあります。そして利休さんは使っていたかどうかは定かではなく、千家が秀吉から賜ったものという説もあるそうです。今度由来をお家元にお尋ねしてみたいものです。
この千家の家紋は許状に透かしではいっております。みなさん、茶名まで楽しみながら、続けてくださいませ。