ご挨拶

「日本文化や日本のおもてなしの心遣いを学んで伝えていこう!」

私は20代前半の頃、ワーキングホリデーの制度を利用して、オーストラリアで暮らした時期があります。そのとき、現地でお友達になった方々から、「日本人だったら、お茶できるでしょ。やってほしいわ。」といわれたことがあります。

当時の私は、日本文化にそれほど興味があるわけではなく、もちろん作法もわかりませんでした。帰国してまずはお友達がやってほしいといった茶道を習い始めました。

お茶の学びはとても奥が深いです。ユニバースのようです。お茶を点てる(たてる)・頂くということのまわりには、お花のことや、お軸や道具、お食事、そしておもてなしのコミュニケーションなど、代々受け継がれてきた、たくさんの技が詰まっています。お茶は、さまざまな日本文化の集大成の1つなのです。

どこかに出かけるとき、抹茶と茶筅を持っていって、行く先々でお茶を点てれば、景色は違って見え、そして出会う方々との会話は深まります。

海外でお茶を点てて、その国のお菓子で、出会った方々と一緒に味わうことができれば、至福の時間になるでしょう。

普段の暮らしの中でも、お友達のお家で、お茶を点てれば、華やかなひと時を一緒に過ごすことができます。

どんなかたちでもかまいません。お茶の心得さえあれば、ちょっとしたときに思いやりを持って接することができるようになって、きっと、人生は豊かなものになります。

まだまだ私自身も勉強中ですが、お稽古を通じて一緒に学んでいきましょう。

プロフィール

1964年4月生まれ
幼少期は体が弱くて病院通いが多く、入院の日々が続いた。小学低学年で父を亡くす。24歳の時にワーキンホリデー先で、日本のことを何も伝えることができていないと思い、帰国。25歳の時、父の17回忌に伯母がお茶の先生をしているのを知り、習い始める。途中、アトピーでの入院や出産でお稽古が休み休みになる。なかなかお稽古に行けない日々が続くなか、伯母先生より、「子供を連れてお稽古にいらっしゃい」と言われ、以来、子連れお稽古に。お稽古中、子供が泣くと、中断しておっぱいをあげながらお稽古をつけてもらう。子供が2歳で歩き回る頃になると、危ないからといって伯母先生みずからおんぶひもでおんぶをしながら私の稽古をつけて頂く日々に。そんな息子も3歳になるとお茶をやりたいと言い習い始める。
子連れお稽古という、貴重なご指導をいただいた私は、今度はお伝えする側になり、地域のお子さんたちや、親子連れの方々を優先した茶道教室を主宰、今に至る。

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